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心筋梗塞

今日は健康心理学のクラスに、教授の友達がレクチャーをしにやってきました。友達が何でレクチャー?って思われるかもしれませんが、この教授のお友達、実は教科書のケーススタディに載ってる人なんです---『心筋梗塞のケーススタディ』で。

あ、言い忘れてたかもしれませんが、ウメコが今取ってる健康心理学のクラスの教授が、クラスで使ってる教科書の著者なんですよね。だから、ケーススタディとして紹介した人間を生で知ってる、って訳です。

教科書で読んだ人が目の前にいるっていうのはなかなか不思議な感じでしたが、このレクチャーが非常に良かったのです。

彼が心筋梗塞を経験したのは15年前。仕事から帰ってくると、何故だか少し背中が寒い…。変だなぁ、と思いつつも、いつものBack painだと思い、バスタブにお湯を張って、温めようとしたときでした。ぐぐぐ、と苦しくなって、その場にバターン!と倒れ、意識を失ったそうです。

幸い、階下でくつろいでいた奥さんが、「バターン!」という音を聞きつけて、2階に駆け上がってきました。お風呂場で倒れている旦那さんを発見するやいなや、真っ裸の旦那さんをがっつり担いで車に乗せ、大急ぎで病院へ。心筋梗塞自体は、今すぐ手術しないとヤバい!!といった重度のものではなかったので、入院して、病院での投薬治療をする事になりました。

奥さんは一旦、家に戻り、完全に放ったらかしだった子供達を連れて、再び病院へ。旦那さんが横たわるベッドを囲んで、家族で話していると、隣りのベッドで寝ていた患者さんが、突然、心筋梗塞を起こし、なんと、そのまま帰らぬ人になってしまったのです。

「ねぇ、お父さんもあんな風に死んじゃうの…?」

隣りのベッドで亡くなった患者さんを見て、子供が不安そうにそう聞いてきたそうです。それを聞いた旦那さんは、思いました。------「俺は、生きなくちゃいけない」。

そこから、旦那さんは今までの生活スタイルを全くガラリと変え、出来る限りの健康的な生活をし始めました。心筋梗塞を経験する前からしていたジム通い(筋力トレーニング)に加え、スパスパ吸っていた煙草も止めました。

大好きだった肉や、チーズや、ポテトや、プーティーン(ポテトにグレイビー・ソースとチーズをかけたもの。クソ脂っこい)をやめ、野菜中心の食生活に切り替え、あまり食べることの無かった魚や刺身を食べるようになりました(multiculturalな国だからか、バンクーバーでは刺身を食える白人さんがわんさかいます…食べれない!って人も勿論いますが)。

また、無闇に血圧を上げないよう、自分自身をあまりストレスの多い環境におかないようにする、という努力を始めました。嫌なイベントには無理矢理参加しない。気分が乗らないときは、家でリラックスをする。…そういうことがストレス環境を避ける、ってことです。

この生活を続けて15年。最初の心筋梗塞以来、彼はそれを経験していません。子供も元気だし、奥さんも元気だし、彼自身も元気で、そして何より健康です。恐ろしいのが、トレーニング好きすぎて、今じゃ175パウンド(約80kg)をフレンチプレスで持ち上げられるそうです。20過ぎの彼の子供でも、そんなに持ち上げられないのにですよ。57歳の怪力パパですよ。

「人間って不思議なもので、煙草は止めた方が良いとか、運動した方が良いとかって分かってるくせに、いざ、そういう命に関わるような出来事が無い限り、何もしようとしない。それはおれ自身にも当てはまるから、他人を馬鹿にするようなことは出来ないんだけどね。でも、そんな俺だから分かる。健康はただそこに居れば勝手に付いてくるようなもんじゃない。少し生活を変えるだけで、全然違う自分になれる。健康になれる。だから、煙草を吸ってる人がこのクラスにいるなら、是非、止めて欲しいと俺は思うよ。$10もお金出して、不健康になるコトのどこが良いんだ、って考えてみてくれ」

※銘柄にもよりけりですが、煙草は$6.00~$12.00ほどします(高っ)。超高級嗜好品です。

彼は、心筋梗塞を通して、友達まで変わったそうです。というのも、それまで「仲良し」だと思っていた友達が、入院中、一度も彼のお見舞いに来てくれなかったのです。一緒にお酒を飲んで、アイスホッケーを見て、わいわい馬鹿な話をしていた友達がお見舞いに来てくれない……。「とても悲しかった」と言っていました。そりゃ、そうですよね。そして、今まで「フツーの友達」だと思っていた人達がお見舞いに来てくれた時に、「あぁ、本当の友達ってこういうことなんだ」と分かったそうです。

心筋梗塞1つでこんなに人が変わるものか、と思う位の変わりようですが、これだけ買われたのは、やっぱり彼にそれだけの意思と強さがあったからだと思います。言うは易し、行うは難し。こういうある種の危機に直面した時、何か大事なものがある人は強さを発揮するなぁと感心させられました。そして、良い方向に行こうとすれば、良い人達や良い環境が自分をサポートしてくれるということもまた事実だと思いました。やっぱり類は友を呼ぶんですよ。

さてさて、聞いたレクチャーを簡単に文字に起こしただけなので、雑な感じではありますが、少しでも健康ってやっぱり大事だな…、健康維持にはある程度の努力がいるんだな、って思っていただければ幸いです。

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