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【暗いところで待ち合わせ】 by 乙一

Waiting_in_the_dark ひっさびさの読書エントリィ。読んだのは乙一さんの割と初期の頃の作品である【暗いところで待ち合わせ】。

盲目の、若干ひきこもりがちな女の子の家に、ワケアリな男が黙って忍び込んで、超無断で居候し始める…

という「それ可能ですかね!?」って感じのお話です。目が見えないって所がミソですけど、逆にその方が他の感覚器官&神経が発達するから、即、気付かれんるんじゃないでしょうか。

まぁ、そんな素朴な疑問はさておき。

表紙がホラーっぽくて、しかも書いてるのが乙一さんだから、確実にグロホラーでしょ!って思われるかもしれませんが、これはまさしく"白乙一"モノなのです。

若干マニアックな話になりますが、乙一さんって両極端な系統の話を書く小説家さんでして。で、個々の小説をサブジャンルに分けるために、黒乙一(ホラー・グロ・サスペンス系)、白乙一(しっとり・悲哀・感動系)、灰乙一(白と黒のテイストのミックス)と分けてラベリングする事があるのです。

女の子(っつっても20代ですが)の盲目ゆえの危なっかしさや、それ故の引き篭もり・閉じこもりが上手く描かれてると思います。で、そんな彼女を親切に支えてくれる親友の存在がまた素敵。男の方も、荒みきった感じで不法侵入して挙句居座ってるんですが、実はなかなか良い人で、女の子を心配してくれるわけです(でも接触は持たない)。

で、ダラダラと同居が続くわけじゃなくて、一応、男の方が絡んでいる事件の核心へと近づいていきます…女の子をがっつり巻き込みつつ(爆)。派手な事件じゃないのですが、それの解決に向かうことによって、徐々に女の子と男がお互いにプラスな影響を与え合い、成長していく様が、何ともたまらんです。凄くナチュラルで。それに事件もツルッと解決するので、後味もちっとも悪くない。

若干、単調と言えば単調なストーリー運びと言い回しですが、そのお陰でサラッと読めるので、気軽な読書にはもってこいです~。

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